肥料を極める!家庭菜園の肥料のキホン

畑での種まき

殆どの野菜を育てる上で肥料は必須ですが、肥料のコーナーに行っても色々な種類があって、一体どれを買えばいいの?と迷ってしまいますね。何だかよくわからないから適当に肥料をあげちゃおうという人も少なくないのではないでしょうか。でもほんの少しの知識があるだけで、肥料を選ぶ目安がわかるようになるものです。
今回は「肥料を極める!家庭菜園の肥料のキホン」についてまとめてみました。

肥料の三大要素って知ってますか?

肥料の三大要素とは?

肥料の三大要素ってご存知でしょうか。それは、窒素、リン酸、カリウムのことを言います。理科が苦手な人にとっては頭の痛くなる用語ばかりですが、植物が成長する上で、多量に必要とする栄養素であるため、意識して多く与える必要がある要素でもあります。

それぞれの要素の違いと、簡単な覚え方

ではそれぞれの要素の違いとは何なのでしょうか。簡単に言えば、それぞれの栄養素によって、植物のどの部分をより成長させるかが変わってきます。
窒素は葉っぱ、リン酸は花や果実、カリウムは根っこの部分にそれぞれ作用します。もし覚えづらければ、「千葉の隣家に借り猫がいる」と覚えてみましょう。千葉(窒素→葉)、隣家(リン酸→花・果)、借り猫(カリウム→根っこ)です。

単肥と複合肥料

三大要素のうち1種類のみの肥料成分のことを単肥と呼びます。複合肥料とは複数の肥料が配合されている肥料のことをいいます。

特定の養分が欠乏したときは単肥を使用しますが、使用量を間違うと逆効果になってしまうので、初心者は複合肥料の中から不足養分が多く入っているものを選ぶ方が無難でしょう。

三大要素の合計が10〜30%のものを普通化成肥料といい、30%を超えるものを高度化成肥料と呼びます。ただし肥料成分は高ければいいというものではないことを覚えておきましょう。

窒素肥料の基礎知識

窒素肥料の役割

窒素は葉を大きくさせる肥料で、葉肥えとも呼ばれます。

植物細胞のタンパク質を構成し、葉緑素を作る葉の成長を促します。窒素が十分に与えられていると葉の色が濃くなります。

窒素肥料の過剰・欠乏症状

窒素を過剰に与えすぎると、徒長して軟弱になり、病害虫に侵されやすくなります。逆に欠乏すると葉色が黄色や薄黄緑など淡い色になってしまいます。他にも大きく育たない、収穫量が少ない、葉が多量に落ちてしまうなどの症状がみられます。

リン酸肥料の基礎知識

リン酸肥料の役割

リン酸は開花や実りを助けてくれる成分で、花肥え、実肥えなどとも呼ばれます。苗を発育させ、開花を促し、根、実、種の生育を促進させます

リン酸肥料の過剰・欠乏症状

リン酸を過剰に与えすぎると鉄・マグネシウム・亜鉛を欠乏させます。逆に欠乏すると、発育不良が起こり、開花や結実に遅れが見られます。またそれによって果実の品質が下がったり、収穫量が減ったりします。

カリ肥料の基礎知識

カリウム肥料の役割

カリウムは主に根の発育を促進し、細胞内の浸透圧を調整する成分で、根肥えとも呼ばれます。水溶性で水を与えるたびに溶けてしまうため、小出しに与えるようにしましょう。耐菌性を高めるので病気になりにくくさせます。また根を丈夫にさせることで結果的に花・実・種の質を向上させます。

カリウム肥料の過剰・欠乏症状

カリウムを過剰に与えすぎるとカルシウムやマグネシウムが欠乏しやすくなります。逆に欠乏すると、根の成長が悪くなり、葉が枯れたり落ちたりして病気にかかりやすくなります。

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まとめ

肥料のキホンについてまとめてみました。
肥料は配分や種類も多岐に渡るため、プロでも判断が難しい場合があります。初めは難しく考えずに、複合肥料を与えながら試行錯誤してみましょう。だんだんと極めていくつもりで肥料と付き合ってみると、ますます野菜を育てる奥深さを感じられるかもしれません。